今回は、日々増え続ける情報を整理し、知識として体系化していくためのツールとして話題の「Obsidian」に注目し、自身のUbuntu環境へ導入してみました。
手順は、Gemini に聞いた通りに実行しただけです。便利な世の中になりました。
全体の流れ
このガイドでは、Ubuntu環境にノートアプリObsidianを導入し、実際に最初のノートを作成するまでの一連の手順を解説します。具体的には、以下の流れで進めていきます。
- Obsidianの公式サイトからLinux版(AppImage形式)をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルに実行権限を付与し、Obsidianを起動します。
- Obsidianの初回起動時に表示されるダイアログで、ノートを保存する「保管庫(Vault)」を作成します。
- 保管庫の作成が完了したら、Obsidianのメイン画面で新しいノートを作成し、自由に内容を記述します。
各ステップで詳細な手順と補足事項を説明していきます。
導入プロセス
今回は、Ubuntu環境においてシステムの他の部分への影響が少なく、管理が容易なAppImage形式での導入を選択しました。以下のステップに沿って、着実に作業を進めました。
ステップ1:Obsidian AppImageのダウンロード
1-2. Linux版の選択
ダウンロードページが表示されると、Windows, macOS, Linuxといった各オペレーティングシステム用のダウンロードリンクが提示されます。ここで、「Linux」のセクションまで画面をスクロールします。
1-3. AppImageのダウンロード
Linuxセクションには、「Snap」「Flatpak」「AppImage」といった複数のインストール形式が存在します。今回は「AppImage」をクリックします。これにより、`Obsidian-x.x.x.AppImage` という形式のファイルが、ブラウザで指定されているダウンロードフォルダ(通常は `~/Downloads`)に保存されます。
ステップ2:ファイルの準備と実行
2-1. ファイルへの実行権限の付与
ダウンロードが完了したら、保存されたファイルを任意のフォルダに移動させます。(今回は`~/Obsidian`ディレクトリに移動させました。)
ダウンロードしたAppImageファイルは、そのままではプログラムとして実行できませんので、ファイルに実行権限を付与する必要があります。ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
cd ~/Obsidian
(注: ダウンロードしたファイルを移動させたフォルダを指定してください。)
chmod u+x Obsidian-*.AppImage
(注: `*` はワイルドカードです。Obsidianのバージョン番号が何であっても、フォルダ内にある`Obsidian-`で始まる`.AppImage`ファイルにマッチします。)
2-2. Obsidianの起動
実行権限を付与したら、いよいよObsidianを起動します。ターミナルで以下のコマンドを入力するか、ファイルマネージャーからファイルをダブルクリックして実行します。
./Obsidian-*.AppImage
ステップ3:保管庫(Vault)のセットアップ
初回起動時、Obsidianはノートや設定を保存するための「保管庫(Vault)」をどこに作成するかを尋ねてきます。これは、知識を格納するデータベースの土台となるフォルダです。
3-1. 新規保管庫の作成
その後、「Create new vault」の行に表示されている「Create」ボタンをクリックします。
「Vault name」に「MyKnowledgeBase」のような任意の名前を入力し、「Location」行に表示されている「Browse」ボタンをクリックして保管庫を保存したい場所(例:`~/Documents/Obsidian`)を指定します。そして、「Create」ボタンをクリックします。
「Welcome」画面が表示されObsidianが使えるようになりました!
ステップ4:最初のノートを作成し、記録する
保管庫の作成が完了すると、Obsidianのメインウィンドウが開きます。これで、知識を記録し、体系化していく準備が整いました。
4-1. 新規ノートの作成
左側のファイルエクスプローラーパネルにある「New note」(紙とペンのアイコン)をクリックするか、キーボードショートカット `Ctrl+N` を押して、最初のノートを作成します。
4-2. ノートへの記録
作成されたノートの「Untitled」となっているファイル名部分を「今日の学び」などに変更し、エディタ領域に内容を書き込みます。ObsidianはMarkdown記法をサポートしています。例えば、`#` を使うと見出しを、`-` を使うと箇条書きリストを簡単に作成できます。
# 2025年6月29日の学び
- Obsidianのインストールを完了した。
- AppImageとファイルパーミッションについて理解を深めた。
- これから、日々の学びをここに記録していく。
おわりに
今回、Gemini手順を確認してそのとおり実行することで、Ubuntu環境へのObsidian導入と、最初のノート作成までを無事に完了できました。
ツールはあくまで思考を補助するものですが、新しい環境を構築して使用できるようにする、そのプロセス自体が、モチベーション向上につながりました。このツールを使って、学びを継続していきたいと思います。